鴨川は京都の東を南北に流れる川で、淀のあたりで桂川、宇治川と合流し、淀川となって大阪湾につながる。
また、上流に向かうと加茂川と高野川が合流して、鴨川になっている。合流しているのは今出川通りの近辺で、そのあたりを出町柳という。

鴨川の堤には遊歩道がある。
左岸、右岸ともにあり、右岸(西側)を南から北に歩いてみる。

五条大橋北西橋詰めから、鴨川べりの遊歩道を歩くことにする。
季節は10月。
五条通りと木屋町通りの交差点。
知らないうちに小さい公園ができていた。防犯のためか四方に高木が植えられていない。すかすかで居心地は悪そう。

その公園の前から河川敷に下りることができる。植え込みの中に碑があったが、字が小さくて読めない。

奥の茶色い建物は公衆トイレ。この先、河川敷にトイレはない。ここですませておこう。

河川敷に下りる階段。

下りると、最初にある小さい川は高瀬川の分流。

ここ、五条大橋の北側で鴨川に合流している。
この分流は丸太町あたりから取水されている。

五条大橋〜松原橋

振り返ると五条大橋。
手前が高瀬川分流で、鴨川と合流している。

正面(北側)を見ると、河川敷遊歩道がまっすぐにのびている。
遊歩道の幅はこのあたりが一番狭い。
遠くに見えているのは松原橋。


ときどき振り返ってみるとおもしろい。

この遊歩道は、車とぶつかる心配がまるでないし、多少大声を出しても平気。
何だったら2、3人、手をつないで歩くこともできるのでよいよい。

ただし、日をさえぎるものがないので、真夏の日中はさけた方がいい。

 


断面で見るとこういう感じ。
右岸道の西側には高瀬川分流、その向こうには建物があり、道路とは直接つながっていない。
左岸道は東側に川端通りが走っている。ただし、高低差があって分断されている。

たまには対岸にも目を向けてみる。

てれてれ歩いているうちに松原橋に到着。
歩いている人も多くないし、車も通らないので何も考えずに歩くことができる。

遊歩道から橋の上に上がることはできない。

松原橋〜四条大橋

松原橋の下をくぐり、さらに北上。川からの風がここちよい。

松原橋と団栗(どんぐり)橋の間に遊歩道から出る小橋がある。

場所でいうと仏光寺通りあたりになる。小橋の手前も仏光寺児童公園という小さな公園になっている。

仏光寺通りから団栗橋はすぐそこ。

写真では離れているように見えるけれど、200mもないくらい。

そこここにいる水鳥を見ているうちに、団栗橋まで到着。

団栗橋からも上がることはできないので、さらに通過。
次は四条大橋。

団栗橋から四条大橋を見る。

この河川敷は路面があちこちで変化する(さあ、五条大橋まで戻って、見てみよう)。
運動靴でなくてもいいけれど、歩きやすい靴の方がいいでしょう。

四条大橋の東詰には南座がある。

明治時代の写真を見ても、ちゃんと写っている(あたりまえか)。

ちょうどこのあたりが「アベック等間隔の法則」で有名なあたり。
「アベック等間隔の法則」というのは、夏場にアベックが何組もこの河川敷で涼んでいるんだけれど、そのアベック同士の間隔が等間隔になっているのが、橋の上から見ることができる、ということらしい。

それって「法則」か、という疑問はさておき、そりゃ、適当に離れたくなるよねえ。

四条大橋の北側から遊歩道から出ることができる。
四条に上がったらすぐ隣に交番があります。

四条大橋を渡ったところには京阪電車四条駅、四条大橋から高瀬川まで歩くと阪急電車河原町駅。交通の便は非常にいい。

「なんで阪急は四条駅じゃないのか」。
答えは簡単。阪急は河原町駅だけでなく、烏丸、大宮、西院まで、四条通の地下を走っているから、です。

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