初夏の白川を歩いてみた。

白川は祇園を流れる川で、岡崎の疎水から鴨川に向かって、南西に延びている。
白川沿いの道は川に沿ったり、離れたりしながら、さまざまな顔を見せてくれる。ときに流れは完全に見えなくなったりもする。

この「近づいたり、離れたり、渡ったり」は非常に楽しい。
今回は四条大橋から川端を通り、白川沿いを東山通りまでのルートを紹介する。

四条大橋から歩き始めることにする。

四条大橋は京阪(京阪電鉄)四条駅だけでなく、阪急(阪急電鉄)河原町駅を下車しても、すぐそこになる。

ただ、バスやタクシーで行こうと思わないように。
「歩いていけばよかった」と思うことになるでしょう。

 

四条大橋西詰南側から東を見ると、ちょうど南座が見える。

 


(1)
季節は初夏、高瀬川分流の上に川床が並んでいる。高瀬川分流と鴨川の間は遊歩道。

川端四条から東山方面を見る。 ここからでも八坂神社が見えますね。

1985年くらいまでは京阪四条駅は地上にあって、このあたりは混雑が激しかった。

ここから川端通りを北上するわけだけれども、ちゃんと東側に渡っておくように。なかなか西側(鴨川側)から東側には渡れません。


目のいい人にはこのくらいに見えるかも。
川端通りから北に歩くと、すぐに白川にあたる。祠(ほこら)があった。

白川沿いの道。

今回はここを歩く。きれいに舗装されていた。

 

川端通りから北を見る。

川端通りもこのあたりは整備されていて、いい雰囲気になっています。

アジサイとガクアジサイが咲いていた。

やはり6月といえばアジサイですね。

 

案内板がありました。
設置する場所に合わせたのだとは思うが「案内図の下が北」はわかりづらい。

拡大画像はこちら

そのまま歩いていると、目の前に人だかりが。

この日(6月6日)祇園放生会(ぎおんほうじょうえ)の日だった。
くわしくは(こちら

祇園放生会は白川の巽大明神前で1985年から行われている行事で「人に食べられる生き物に感謝する」会ということです。

メインイベントは舞妓さんたちが白川に金魚を放流するところ。
例年は鯉の稚魚らしいけれど。

なお、放生会は1400年前に中国で放生池を作った故事にちなむ。

 

お坊さん(比叡山の僧侶)が話をしていた。

たまたま通った白川でもこういうイベントをやっているというのはいかにも京都らしい、と言ってみたりして。
ただの下調べ不足。

人が話している前を横切るのも何だし、う回して進みます。

 
ただ歩いているだけでも、いろいろな表情を見せてくれます。

水鳥がいました。
サギの一種だと思います。
(ご存じの方、教えて下さい)

こういう景観って、放っておいても維持できるものではないですよね。

このあたりに住んでいる人、働いている人、お店をしている人などの「見えない努力」を考えると頭が下がります。

ところどころ水際まで降りられるようになっています。 東山通りに出たところ。
目の前はバス停です。

振り返ると、こんな感じ。

左右に通っているのが東山通り(東大路通りともいう)。
このまま南に行くと八坂神社、北に向かうと東山三条。

バス停が見えますね、バス停の名前は「知恩院前」です。

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